2012年8月7日火曜日

いわき市にて 「千度大祓」

7月16日、福島県いわき市のアクアマリン福島にて、東日本大震災「慰霊祭」、復興祈願「千度大祓」が斎行された。

夏の強い日差しと心地よい海風が吹く中、慰霊祭ののち、かがり火の点火、放生式が行われ、そして全国からの神職50名、國學院大学の学生さんたち54名、そして地元福島の、全国からの参列者の方々とともに、大祓詞を十巻、奏上した。

諸々の罪や過ちを祓い清める大祓い… 奏上しながら一瞬、さまざまな思いが込み上げてきて涙腺がゆるんだけれど、心を立て直し、そして無心になって奏上した。詞が祈りになって、福島の大地や海、草木、そして震災で亡くなった方々の魂に届きますようにと。

参進して斎場の丘を下るとき、すーっと静かな気持ちになり、まわりの空気と風景が変わった。

控室で言葉を交わした女性神職さんは、兵庫県からはるばる参加したという。同じ思いをいだき集まって、ひたすらに祈る。共感の場。それを肌で感じた。

震災の年に続き、二度めの開催。呼びかけから準備まで、主催者の方々の御苦労を思うと同時に、このような祈りの場にいられたことに感謝した。第三回、四回…と年毎に開催の意味も変わるのだろう。毎年、変わらぬ思いでこの場にいられますように。



アクアマリン福島、三連休最終日、家族連れでにぎわっていた
神籬や斎場の準備をする主催者の方々



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