2008年12月24日水曜日

湯西川~平家落人の里~
















栃木県の湯西川。旧栗山村。2006年に日光市に合併。温泉地。平家落人の里とよばれる。

12月21日、湯西川温泉駅よりバスで3~40分、湯西川にはいる。22日、午後から時おり雪がちらつく。放し飼いされた犬が一匹、自由に川沿いや道路を走っていた。温泉街を外れると、道を歩いてもあまり人がいない。


















平家落人民俗資料館。



現在の館主さんの御祖父さんが33年前、私財をはたき40数件の平家の子孫の倉庫の品を購入、民家を利用し、資料館をつくったとのこと。館主のおばさまのお話から、この資料館と初代館主さんを誇りに思う気持ちが伝わってくる。

平安時代のものも含め、甲冑、太刀や短刀、馬具、掛け軸、書具、象牙の仏像、鼈甲の櫛や細工品、あらゆる生活道具など、興味深い資料が並んでいる。なかでも螺鈿で装飾され揚羽蝶の紋入りの鐙や、1159年作という「平治物語絵巻」は驚きだった。絵巻は平治の乱の一場面を描いたもので、赤青緑黒の色が配されている。

レプリカを置かないというのが代々館主さんのポリシーだという。文化財保存という観点から考えれば単純な話ではないが、やはり対象への客観的理解と、実物に直面したときに沸く感動とでは比較し難いものがある。以前、厳島神社の「平家納経」がレプリカで、残念だったことを思い出した。

館主さんの話では、湯西川の人たちが今もこの地で暮らし、旅館業などを営んでいる。伴さん、君島さん、大類さん、、、。伴さんは源氏の目を逃れるため「平」の字を変形させたとか。そういえば日光在住の頃、知り合いににいずれ名前の人もいたのを思い出す。



















あちこちに揚羽蝶の紋。我が家の家紋と同じ。平家に関わることを初めて知る。



気温差のせいか、道中も頭痛と悪寒。帰宅後、見事に発熱。一日休養。明日25日からとりあえず30日まで冬期講習。喉の不具合に悩まされそうだが、1日7コマ、うまく調節して乗り切らなくてはと思う。

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