2月9日、森住卓さんの写真展『風下の村』を観てきた。
福島第一原発の事故で汚染されてしまった飯館村の記録。ハッとするほど美しい村の雪景色や、当たりまえの
ように生まれでるタラの芽の存在感に、土地が汚されていく理不尽さをいっそう感じた。仕事も畑も牛も日常も失ってしまった飯館村の人たちの怒りや悲しみ
が、その目から後姿から全身から、痛いほど伝わってくる。痩せこけて死にゆく牛たちの姿から、われわれは生命や生活について根本から省みなければならない
と、迫られる思いがした。
新宿、コニカミノルタにて今月12日まで。
ちなみに数年前の展示で購入した、森住さんのパキスタン
カシミールの人々を写したカレンダー、「山の民の祈り」を、(日にちの部分を張り替えながら、)毎年部屋に飾っている。風土と一体となった人々の内奥まで
写すそのまなざしが、とても真剣で優しい。雄大な温かなものに包まれた気もちになれるのです。
森住卓 写真集『風下の村』
森住さんのフォトブログ→http://mphoto.sblo.jp/
0 件のコメント:
コメントを投稿