2009年10月4日日曜日

映画 「Clean」

映画「Clean」を観てきた。マギー・チャン主演。彼女は、ジャッキーチェーンの「ポリス・ストーリー」(でよかったか?)シリーズによく出ていた気がする。私は「宗家の三姉妹」で好きになった。

この映画で彼女は、2004年のカンヌ主演女優賞を獲った。監督オリヴィエ・アサイヤスは数年前に離婚した元夫というのだから、彼女の魅力を充分に引き出せたのだと思う。マギーチャンは当時、40歳。年相応?の美しさがあった。ロンドン、パリ、カナダと舞台が移動し、フランス語、英語が飛び交い、スタイリッシュな感じ。

ストーリーは単純で、クスリ漬けの女性が、夫の死と出所を機に、子供と暮らすため再生していくというもの。だが、ラストは素直に感動的だったし、主人公と彼女を支える義父、息子を演じる俳優たちが魅力的で、それだけでも満足だった。息子(子役本人も)がまた可愛いくて、賢い。母に反発しながらも、母の話に耳を傾け、夢を後押しする、背中を押してくれる。母も、息子を子ども扱いせずにクスリに走る人間の心理などを話す。そこに信頼関係が生まれていく。

主人公が歌手という設定から、趣が音楽映画だったせいもあり、サントラがとても印象的だった。ブライアン・イーノがエンディングも含め3曲、提供している。マギー・チャン本人も歌う場面があり、低くて独特な声で味があった。

シアターイメージフォーラム。この日、2000円で会員になった。以後の作品も1000円で観ることができる。

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