2009年10月11日日曜日

ロメール「恋の秋」

早稲田松竹で先々週特集していた、エリック・ロメール監督の映画「恋の秋」を観てきた。ロメール監督の「四季の物語」シリーズ、完結編らしい。

素晴らしく面白かった。最近観た中でも一番。フランスのコート・デュ・ローヌ地方の秋の風景、ブドウ畑が美しかった。ブドウをつまみながら、おしゃべりしながら畑を歩く、主人公の二人の女性は楽しげで、幸せそうで。悩ましげな会話も、愉快でユーモラスに聞こえてくる。終始、世間話のようなのだけれど、テンポのよい会話で物語が進み、退屈せずに不思議と引き込まれていく。風に吹かれる髪や服を手で押さえるしぐさが、印象的に蘇る。ブドウ畑に吹く秋の風。

40代(男性は50代だったか?)の恋愛物語。中年男女が明るくて魅力的だった。観客からも穏やかな笑いが時おり聞こえた。映画はやっぱり単純なハッピーエンドが嬉しい。

二本立てで1300円(しかもラスト1本800円)という、値段も良心的な早稲田松竹。今後も頑張って欲しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿