2009年10月4日日曜日

「21世紀の新しい環境観」

9月26日、ベルサール飯田橋で開催された、第19回 KOSMOSフォーラム「21世紀の新しい環境観」に行ってきた。財団法人花と緑の博覧会記念協会主催。
(フォーラムINDEX→ http://www.kosmos-forum.org/forum/00/index.html )

「大地と人」~地球生命を支える場~というのが、今回のテーマ。

哲学者の内山節さんの名をみて参加したのだが、地質学、地理学、アートなどそれぞれの分野からのパネリストの方々の話に刺激を受け、多角的に環境問題を再考する機会になった。

武内和彦氏の「ランドスケープエコロジー」―人間と自然の動的な関係をもとに、望ましい関係構築のための評価や計画を提案する研究分野―には興味を持った。彫刻家の小清水漸氏は、自身のダイナミックな作品を紹介しながら、大地と人との結びつき方の根源的なところを示してくれたように思う。内山さんによる自身の村暮らしについての語りとも通じていた。

そして、芸術家をはじめ市民参加型での、アートと環境保全の志向とが融合した活動、地域的自然の保存という今後の方向性についての議論は参考になった。全国で様々なプロジェクトが試みられており、その一端も紹介してくれた。

いずれの試みが成功と言えるのか、やってみないと分からないし、試みそのものに意味がある。現在のの環境問題は、そういう模索の段階なのだと思う。思想的にも実践的にも、その一致ということにおいても。

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