最終日、走り込みで観てきた。
明治期の北海道・東北の人々の民俗や産業の現場や肖像、写真史からの視点も興味深かったけれど、天災被害の記録には息をのんだ。三陸津波や磐梯山の噴火、 庄内地震…による、家屋や寺社の倒壊も克明に記録されている。全壊した祠を背に、被害を免れた神輿とともにたたずむ男性を映した一枚が印象的だった。
終盤、福島県冨岡町の開拓時代を映す最古の写真があり、「富岡町歴史民俗資料館」について説明書きに記されてあった。福島第一原発20km圏内にあるため、 収蔵品は浪江町に避難中。それゆえこの写真もオリジナルではないとのこと。心が痛んだ。
(同時開催していた『マルコ・ジャコメッリ』展。個人的にはとても刺激的で面白かった。)

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