国立新美術館「貴婦人と一角獣」展
念願の「貴婦人と一角獣」展を堪能。16世紀フランスで編まれた6枚の巨大タピスリー。背景にびっ
しりと編み込まれた植物と動物。それらの配置と、繊細な線と色の絶妙な具合が、文様でもあり植物種を特定できるほどの忠実な描写でもあり…と、タピスリー
の複雑な面白さを知る。そして、「触覚」「味覚」…人間の身体の五感を意味する5枚のタピスリーと、「我が唯一の望み」と題された6枚めの意味
するところを思うと、ひじょーに興味深い。その絵をみてると型どおりに「触覚」…→「視覚」→「精神」へという流れや、第六感、五感の統合態というわけで
もなさそう。美しい装飾としてだけじゃなくて、編み込まれた様々な要素を楽しんでいたのでしょうか、フランス貴族は。
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