2009年2月1日日曜日

イザベル・コイシェ 「エレジー」

イザベル・コイシェ監督の「エレジー」を観に行く。深夜1時までのレイトショー。さすがに数えるばかりしか人がいなくてがらがらだった。監督の前作までの作品同様、好きな映画になった。彼女の作品には、いつも老いや病や死が、人物たちの日常に隣り合わせにある。そして、状況はとてつもなく重くて暗いのだけれど、必ず小さな救いがある。登場人物はとてつもない孤独を抱えているのだけれど、窓を閉め切らずに誰かを求めている、そして深くて密なところでの接触からほのかな光が見えてくる。監督が女性なので共感できる部分が多いのかもしれない。癖のある人物たちがいつも近しく愛おしくなってしまう。セリフも音楽も、好み。「エレジー」はピアノが良かった。

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