2009年2月1日日曜日

パンづくり





ピタパン。
中東の人たちの主食のひとつらしい。















丸パン
ピタパンと同じ生地で作る素朴なパン。ミニサイズ。









久々に焼いてみた。パン職人の妹からの伝授。妹直筆レシピが手放せない。ないと作れない。生地をこねる姿勢から、本に載っていない器具の細かい設置の仕方、オーブンの基本的な使い方まで、順を追って詳細に書いてある。私専用のレシピ。ようやく一人で形にできるようになった。みためは悪いけど味もまあまあ。

よくないことに基本的に料理はしない。だが昨年末、料理に突然目覚めて、インドカレー、アサリ(茸)のリゾットの二品を集中的に作り続けたが、結局、常食にはならずそれっきり。だが、パンは違う。同じレシピを何度も繰り返した、必死で生地を捏ねて修行の趣き。素朴な常食というのはなんとも魅了的。食の基本のような気がしてくる。

そして何より妹の意識の高さ、酵母も生地も生き物なんだという感覚をも伝授され、真剣にならずにいられない。陶芸家の友人が、土作業は人間同士の付き合いと一緒だと言っていたけど、相手の状態をうかがいながら作業を進める、決して強引に自分の主張を押し付けてはいけない、料理も一緒なんだろう。聞き上手の妹や友人の性格もこんなところに表れてくる。その点、砂糖と塩を間違えるとか、分かりやすい多くのミスはおいといて、私自身がよく見える。自分を抑える、レシピに忠実に注意深くとか良い訓練になっている。

基本的な生活の技術や意識に欠けていることが多い。長年何かを言い訳にやらずにいたこと、見失っていたこと。他人任せの癖がついている。活動に優先順位はつけるけれども、バランスは大切で、なかでも食はあらゆる活動の前提にある。生活技術を身につけていこう。実践のみ。そして家具ぐらいひとりで作れるくらいになりたい。文化はいつもそんなところから始まったわけだし。私のためだけではなく、美味しさや心地良さを人に味わってもらおうという精神も貴重なステップアップなんだろう。

もうひとつ、30を過ぎて編み物デビューをした。ほんとうに困難、でも春先までに何とか仕上げる。紺色のチョッキ。

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