2009年6月7日日曜日

「Noism」芸術監督 金森穣さん

土曜の朝日新聞夕刊、フロントランナーに掲載されていた。
2004年、新潟市に誕生した「Noism」は、「地方自治体の劇場に専属する全国初のダンスカンパニー」であり、金森さんは29歳の若さで芸術監督。カンパニーの設立は金森さんの提案だという。

金森さん自身、欧州で経験を積んだ超一流のダンサーらしい。市の文化政策にも、芸術への意識の高さや実行力にこんなことができるんだと驚いた。また、金森さん自身のダンスへの厳しいスタンスや、表現活動と雑務の間での葛藤、それを通しての「舞台芸術は単なる自己表現の場じゃない。社会に根ざしていくことが、創作にもどこかでつながってくる」という言葉にはっとした。

地方自治体が世界的な芸術家を迎え、彼らが全力で活動に才能と心身を注ぐことで、地域の芸術活動が本物になる。それゆえに確実に根付いていく。カンパニーのHPを見たら、新潟市民向けに研修生カンパニーの募集をしていた。

地域の先々まで見据えた政策と、ひとりの芸術家の力にただ感心した。

東京公演もあるので機会をみつけて是非観に行きたい。

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